研修講座のご案内
令和元年度 ミニ道研 兼 胆振教育研究所夏季研修講座のまとめ
2019年09月19日(木)更新
午前:実践から学ぼう!「授業づくり・学級経営」
午後:道徳教育
はじめに
初秋の候、胆振管内教職員の皆様方には益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。また、平素より胆振教育研究所の研究にあたり、多くのご理解とご協力をありがとうございます。
本教育研究所では、これまで、「合唱指導」、「絵画指導」、「特別支援教育」、「不登校へのケース別対策と環境づくり」などの講座を開催してまいりました。今年度は、主に小・中学校の経験の浅い教員を中心に、研究所・センターと北海道立教育研究所が連携して研修講座を開設し、個々の教員の実践的指導力及び研究所・センター所員の研修の企画・運営力の向上を図ることを通して、管内教育の一層の充実に資することを目的とした講座を開催しました。
また、本講座では胆振会場、オホーツク会場、北海道立教育研究所の3会場をビデオ通話で同時に繋げて講座を行う、ビデオ会議システムを使用しました。
以下は、講座の内容をまとめたものです。少しでも多くの先生方にご活用いただけると幸いです。

研修講座の様子
夏休みに入り日に日に暑さが増してきたころでしたが、胆振各地から18名の先生方が参加してくださり、開催することができました。講座は二部構成で行われ、2時間の予定でしたが、参加された先生方も、本教育研究所所員にとっても興味関心が高い内容となりました。
第一部では、「実践から学ぼう!授業づくり・学級経営」ということで、初めに指導技術と学習過程について、集団づくりと児童生徒とのコミュニケーションについて、の2点を中心に講義を行っていただきました。その後、演習を通して課題の明確化や、課題意識の共有を行いました。最後は会場間交流を行い、「津別町立津別中学校 豊島祐司 教諭」「伊達市立伊達小学校 松並柚花 教諭」より、ビデオ通話による実践発表をしていただきました。お二人の先生とも、ご自身の経験から学んだ多くの具体的な事例を基にお話してくれました。
第二部では、「道徳教育」がテーマでした。「道徳科の授業づくりについて」の講義を行っていただいた後、第一部と同様に演習を通して、課題の明確や課題意識の共有を行いました。「網走市立白鳥台小学校 大島拓見 教諭」「登別市立緑陽中学校 片原英莉子 教諭」より実践発表を行っていただきました。複式道徳の実践や学校全体として取り組む道徳教育の在り方等を発表していただきました。
今回の講座は経験の浅い教員を対象とし、開催されたものでしたが、具体的な実践発表や参加者同士の交流が、お互いの良い刺激になり、大変貴重な時間となりました。この講座で学んだことが、2学期の学校生活で生かされていくことを願っています。
参加者の声
- 他会場の先生方の実践を聞き、生徒としての捉え方、教師としての捉え方の二つの側面を学ばせていただきました。視点を変えることで、自分の見えていない子供の良さが見えてきます。コミュニケーションを大切に良い学校環境をつくっていきたいと思いました。
- 4月から一人で悩んでいたことを、他の先生と話すことでスッキリしたし、何より解決つながりました。
- 今行っている授業が合っているのか、不安だったので、話をたくさん聞いて方向性が見えてきた。
- 協議を通して「授業力」の講座では必要性を常に意識しようと思えた。「学級経営」では、リーダー育成のために意図的な活動を設定していくことの大切さを強く感じた。
- 「道徳」の講座がとても勉強になりました。複式道徳という授業の形式について初めて触れ、異学年交流の面白さを感じました。
- 先生方の具体的な経験を聞けて、実感が伴った指導あり方を知ることできて良かったです。
- 道徳の授業基礎・基本と発問について交流を深めるこができた。ありがとうござました
- 実践発表の先生方内容を聞いて 、基本的なことが改めて大切であることを確認できた。
- 道徳の授業づくり視点として、組織的に取むこ、指導観を明確することが大切であるこを改めて確認することができた。
- 特に若手の先生方に今後指導していく立場として、どんなこを課題とされるか等を知ることができて、今後の参考となった。
- 事例をもとにどのよう「道徳的価値の理解を高める発問」つくってよいか、また、児童生徒にどのような新たな気付きが得られる活動にすればよいかが分かりやすかったです。道徳的価値の理解を深めるために、発問の工夫を行うことの大切さを再認識しました。