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平成27年度 胆振教育研究所 冬季研修講座のまとめ
2016年02月05日(金)更新
『道徳の時間』授業づくりの基本
Ⅰ.研修講座の内容
1.講座 ~指導過程に応じた発問の作り方~
(1)学習指導過程
導入 | ◎ねらいとする道徳的価値への方向付け
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展開 | ◎資料を基にした、ねらいとする道徳的価値の追求(前段)
◎資料場面から、現実の自分に目を向ける(後段)
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終末 | ◎ねらいとする道徳的価値の整理・まとめ
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(2)読み物資料の基本構図(起承転結)と、基本構図に合わせた発問作り
【起】道徳上の問題の起こり
- よい行為ができない、主人公の気持ちを考えさせる。 → 基本発問①
(例)○○は、なぜそんなことをしてしまったのか。
その時、○○はどんな気持ちだったか。
【承】主人公の心の悩みや葛藤(何がきっかけになって)
- 悩んでいたり心が揺れたりしている主人公の「心」に共感させる。 → 基本発問②
(例)○○はどんな気持ちでいるか。
どうして心が揺れて(悩んで)いるのか。
【転】生き方が変化
- 主人公はどのように考えて変われたのかを考えさせる。 → 中心発問
(例)どのように考えて~したのか。
どのような思いが○○を~させたのか。
【結】よい行為を実践
- よい行為を実践して主人公のすがすがしい「心」に気付かせる → 基本発問③
※ない場合も有る
(例)○○はどんな気持ちだったのか。
○○はどのような思いでいるか。
2.演習 ~小学校中学年の目標と資料から、起承転結を見つけ、場面発問を考える~
- 主題名 明るく素直な気持ちで A-(2)
- 資料名 「なしの実」 出典(文部省 道徳教育推進指導資料1 平成3年)
- ねらい 正直に、明るい心で元気よく生活しようとする心情を養う。
- 本時の展開
導入 | (省略) | |
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展開 | ◯基本発問① ◯基本発問② ★中心発問 |
・補助発問 ・補助発問 |
★自己を見つめる発問 | ||
終末 | (諸略) |
Ⅱ.参加者の感想
- 起承転結で構図をとらえてから、発問づくりに入るのはとてもわかりやすいと思った。中心発問がどこにくるかが資料の実践を通して読み取ることがわかった。
- 普段、指導書に頼って授業をしてしまうことがあるので、じっくり資料を読んで自分で中心発問を見つけるという活動がとても勉強になりました。
- 日常の中で指導書を読んで授業を組むことが多いので、白い指導案を見てドキっとしました。ねらい、中心発問の大切さ、資料の読み方など実際にやってみて、グループで交流できてよくわかりました。
- 発問について基礎から学ぶことができてよかったです。とてもわかりやすかったです。
- 中心発問の作り方や、起・承・転・結をおさえるということなど、とても参考になりました。